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関白宣言を語る
2022年09月22日 (木) 22:26 | 編集
 
さだまさしの「関白宣言」といえば、我々世代にとっては言わずと知れた1979年の大ヒット曲である。
自分は当時14歳だったが、まさに社会現象であった。
どの辺が社会現象だったかというと、レコードが売れたというだけでなく、いわゆるフェミニストといわれる人たちが「男尊女卑」だとか「時代錯誤」だと一斉に声をあげたのだ。

その後も現在に至るまで、ネット上では定期的にこの曲を批判する内容の記事が上がっている。
要するにこの歌を知らなかった「後の世代」のフェミニスト系の人たちが、ネット上でこの曲を発見して、「ありえない歌詞」だとか「理解不能」などと憤慨して声を上げているからだ。

昔も今も批判している部分がほぼ同じなのは興味深い。
この曲は冒頭でいきなり開会の挨拶のように「お前を嫁にもらう前に 言っておきたい事がある かなりきびしい話もするが 俺の本音を聞いておけ」と始まり、その後の本題の冒頭でいきなり「俺より先に寝てはいけない! 俺より後に起きてもいけない! めしは上手く作れ! いつもきれいでいろ!」とくる。
その直後に「出来る範囲で構わないから」と絶妙なオチがつくのだが、その前にフェミ系の人たちは火がついて怒り心頭に発っしてしまうのだろう。

曲全体を支配する空気は「一見、好き勝手で自由奔放の様に見えて、実は凄く嫁思いで下手なりに愛を伝える不器用な男」である。
そう、ツンデレの男版である。
当時はツンデレという言葉はなく、まさに時代を先取りしていたのであった。
具体的には、偉そうに振る舞うくせに自分一人では何もできない、、、頼るしかないのに素直になることはできない、、、そういう幼稚さを可愛げとして昇華するために、こういうレトリックを使ったところが評価されて大ヒットしたわけだ。

この歌詞の凄いところは「忘れてくれるな 仕事も出来ない男に 家庭を守れるはずなどないってことを お前にはお前にしか できない事もあるから それ以外は口出しせず 黙って俺についてこい」に集約されていて、主人公の「俺」は仕事のできない男で、家庭を守れるか不安だからお前が頼り、って言わないけど言ってるところ、、、「それ以外は口出しせず」とは言ったものの「それ以外」なんて持ち合わせていないかもしれない男なのだ。


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よく「この曲は40年以上前だからヒットしたのであって、今だったらヒットなんてしないし、そもそも歌詞に問題がありすぎて発売できない」と評する人がいるが、たしかに、残念ながらその通りかもしれない。
もともと皮肉や自虐として作った歌詞であることを理解できずに、表面的にしか見れないことを堂々と発信するというのは「自分は思考の浅い人間だ」と言っているようなものだが、現代はとにかく「誰にでもわかりやすくないとダメ」な社会になったということなのかもしれない。

最後に医療関係者として追記、、、
これまた問題となる歌詞として「俺は浮気はしない 多分しないと思う しないんじゃないかな ま、ちょっと覚悟はしておけ」という部分がある。
浮気することを「覚悟しておけ」とは何事か!、というわけだ。
今や外科手術の前には、起こり得る可能性としては極めて低い偶発症に関しても全て提示して、同意書にサインをもらうのが普通だ。
浮気に比べて偶発症の可能性は圧倒的に低いのに文書で提示して同意のサインをもらう、、、そう、「俺」は可能性のあることは全て提示しているにすぎないのだった。
やはりこの曲は時代を先取りしていたのねん。






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