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天気予報と歯科治療
2021年01月25日 (月) 22:24 | 編集
 
天気予報と歯科治療の意外な?共通点、、、昨日の記事を書いた後にふと思ったんですけどね。
お気楽な素人のおいらと違ってプロの気象予報士さんは責任ある立場なので「悪い方向にハズすくらいなら良い方向にハズそうと考えるのは至極当然」と書きました。
ましてやTVのニュース番組の天気予報では、その情報に基づいて翌日の行動を決める人が少なくありませんからね、「雪は降ってもおそらく積もらないでしょう」などと言って積もってしまったら「苦情の嵐」なのは想像に難くありません。

おいらが歯医者になったのは1990年の6月ですから、足掛け2世紀にわたって、もう30年が経ちました。
20世紀の頃は、痛み等で困っている患者さんを治療した際に、8〜9割の確率で改善するだろうと思われたなら「これで大丈夫、良くなりますよ」と言っておりました。
当時は、改善しない可能性が1〜2割あっても「大丈夫ですよ」と言える時代でもありました。
実際に、患者さんは出来れば「大丈夫」と言って欲しいわけで、主治医には自信を持って治療に当たって欲しいわけで、ほとんどの場合で大丈夫なわけですし、そうした方が患者さんの満足度も高く精神衛生的にも良好で、患者さんとの関係性は良くなり、その後の診療もスムーズに効率良く進むことを、経験上痛感していたからです。
残念ながら治療の結果が思うように良くならなかった時は、もちろん全力でフォローし、なんとか良くなる方向に最善の努力を約束させてもらっていたことは言うまでもありません。
しかし21世紀になり、8〜9割の確率で改善するだろうと思われる場合でも、1〜2割の残念な可能性についても言及しなくてはならなくなってゆきました。
近年では1%にも満たない「最悪なケース」についても事前に言っておかなければなりません。

全国的にはまだ「万が一のことまでは事前に説明しない」というドクターもいるでしょう。
もちろん地域性や土地柄による差というのはあると思いますが、医療に関して世の中が変わってきた方向性という意味では共通しているはずです。

20世紀当時は「インフォームドコンセント」と言う用語こそ周知されていたものの、歯科の臨床現場での運用は人間対人間の信頼関係、ぶっちゃけて言えば「相性」で行われていた面もあり、良くも悪くもファジーで、良くも悪くも暖か味があるものでした。
しかし21世紀になってからは、インフォームドコンセントは必須となり、今やインフォームドコンセントという言葉などいちいち持ち出すまでもない大前提のことになっています。

基本的には、良いことも悪いことも患者さんは両方の全てを知る権利があり、すべてを知った上で納得して治療を受けるのは当然のことです。
しかしそれが周知徹底されたことで、患者さんからの理不尽なクレームが減ったかといえばそうではなく、むしろ増えているというのは皮肉で、これは歯科医療の世界だけの問題ではなく、日本の社会全体の問題であると思うものです。

そんなわけで、気象予報士さんが「思った通りの予想を言える世の中」になってくれるといいなぁ、、、と思いつつ、でも「大丈夫でしょう」と言って災害が起きちゃったら大問題になるでしょうから、、、、、無理ですね。。。


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