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官から民へ を考える
2013年11月12日 (火) 22:18 | 編集
 
世の中、官から民へというのは概ね良い意味で使われますよね。
民営化というのも概ね良い意味で使われると思います。
実際に民営化して成功している事例も多いです。

で、何でこんなことを書いているかというと、、、

先日、大学時代の友人が熊本から飛行機に乗って羽田に帰る時のこと、天候不良のために羽田に向かう各便は遅延が発生。
おそらく熊本以外の各地からの便も遅延が発生していたのでしょう。羽田空港に各地からの飛行機が一時に集中してしまってはマズいので、羽田の管制は各地の空港で待機中の飛行機に抑止をかけるわけですね。
そういう時って、素人考えでは時刻表に書いてある時刻順に離陸させると思うじゃないですか。ところがそうじゃないわけでして、友人の搭乗したソラシドエアは他社の便に次々に順番を抜かされてしまうのです。
これは羽田空港の発着枠と、その優先順位というのが関係しているわけでして、規制緩和で参入した新参者:所謂LCCというのは古くからのJALやANAに先を譲ることになるわけです。
そしてまた酷いことに、待機中の機内では「天候不良のため管制の指示により、、、」という説明しかなかったらしく、きっと「発着枠やその優先順位」などを説明してしまうと話がややこしくなるとでも考えたんでしょうかね。
航空輸送を官が一手に担っていれば、こういう気象条件による遅延の時は順番に公平に飛ばすでしょうけど、民間だとこういった歪みが生じるわけですね。

さらに別の事例ですけど、台風の接近などで数多の便が欠航になった場合、空港では運行再開後のキャンセル待ちの人達で溢れかえるわけですけど、そんなとき、いわゆるマイレージの上級会員から優先して搭乗券が配られるわけです。
例えば、一般乗客が3時間、4時間、5時間と延々待っているところに上級会員が今、空港に到着してキャンセル待ちを申請すると、次にキャンセルが出たらその上級会員が真っ先に搭乗するのです。
こういったマイレージの会員を細かくクラス分けして、空港のラウンジにおける隔離、優先搭乗など、徹底して差別化するという手法は、民間企業同士の競争の結果、顧客の囲い込みといわれるヤツで、まぁたしかに日頃からお金を沢山使って下さるお得意様の上客なわけですが、「なにも自然災害時にまでそれを適用しなくたって、、、」という意見も聞こえてまいります。

その点、旧官であるJRはそういうことはありません。会員への特典というのも一応ありますが、少なくとも自然災害時における対応は、どの乗客にも完全に公平です。
そもそも「2時間以上遅れたら、それが自然災害によるものであろうが無条件で特急料金を全額返還」するなどという制度は、生粋の民間企業では考えられません。
旅行を開始した後に個人の都合で途中で中止する場合、一度買ってしまった乗車券でも未使用区間が100キロ以上残っていれば無条件で払い戻してくれます。官だった時の制度を今も引きずっているわけですね。

東日本大震災が発生した翌日の2011年3月12日、首都圏のJR各駅の改札は開きっ放しの完全スルーでした。NTTの公衆電話は地震が発生した直後から完全無料になりました。旧官の企業というのはこういうことを平気でやるんですね。というよりも、官だった時に作られた仕組みが残っていたと言った方が適切かもしれません。
旧国鉄あれば震災発生当日の帰宅困難者を駅から閉め出すこともなかったかもしれません。

官といえば、効率が悪い、融通が利かない、サービスが悪い、というイメージが強く、民営化によりそういった部分は改善されるというのが多くの人のイメージではないかと思います。
その反面、官には公平性(しかも融通が利かないほどの)というメリットもあります。
JRなどは民営化の成功例として取り上げられることが多いですが、未だに通り一遍の対応しか出来なかったり、そうかと思えば妙に商業至上主義な面も垣間見えたりもします。民間企業らしくなっている反面、官だった時の良さも悪さも未だに引きずっているようです。

さて、医療はどちらが良いのでしょうか???



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