fc2ブログ
incho.gif
 院長:茂木信道の診療室へお越しの方はコチラからど~ぞ
 2005年3月以前の旧院長室はコチラからどうぞ
経営コンサルタント考
2005年09月10日 (土) 19:43 | 編集
w910c492-1.jpg
歯科医師って経営の素人が多いです。
これは歯科医師に限らないですね。例えば料理人にしてもそうでしょう。

で、自分の専門分野以外の不得手な部分は他の人に任す、、、ということが出てくるわけですね。
技工は技工士さんに任せて自分は治療に専念する、とか。
税金のことは税理士さんに任せる、とか。
いわゆる外注ってやつですな。

経営に関しては、やはり経営コンサルタントに、ということになるんですか。
でもこれ、上記のいわゆる外注とは少々趣が異なるんですね。

経営コンサルタントに入ってもらっている歯科医院って、歯科医院全体から見るとまだまだ少数派なんですね。
今のところ、多くの歯科医院ではまだ必要としていない、ということなんでしょう。
でも、今後の需要は増えることが予想されています。

で、これは警鐘なんですけど、経営コンサルタントの人達の中に「新興宗教的」なやり方をする人達ってのが、意外と多くいらっしゃるんですよ。(全てのコンサルタントの人がそうだとは言ってません)
で、経営コンサルタントという人達が入り込んでゆく歯科医院というのは大きく分けると次の2つだと思うんです。

①なんとしても売上をアップしないといけない歯科医院。(多額の借金を抱えてたりして、要するに金銭的に余裕がなくて藁にもすがる気持ちで経営コンサルタントにお願いするんでしょう)
②自分はこのままではいけない、と思い、ステップアップをしたがっている歯科医院(非常に真面目で向上心があるとも言いますな)

これ、自己啓発セミナーとか新興宗教のターゲットと一緒なんですわ。
加えて歯科医師って社会経験の少ない人が意外と多いんですよ。要するに世間知らず。

で、経営コンサルタントが他の外注と異なるのは、多くの院長がコンサルタントから啓発を受けていて、場合によっては洗脳されちゃっていることなんですな。(全ての院長がそうだとは言ってませんからね。念のため。)
他の医院の成功例とか見せられて、、、まぁよくあることですね。
そして院長の洗脳が完了すると、今度は院長が従業員を啓発してゆくんですな。
この段階的な手法はまさに新興宗教が信者拡大のために使う手法。
自分が受けた教えを今度は自分が部下に伝える、、、こうすることによって洗脳は強化され、教祖への忠誠心が増すんですな。
そのうちに他の歯科医院の院長にも布教活動するようになりますねぇ。
中には家族も巻き込んじゃう人もいたりして、、、。
(全ての人がそうだとは言ってませんからね。しつこいですけど。)

新興宗教のヤバいところは、信者さん達にマズいという意識がまったくないこと。
この人達って、全てが自分のためや周囲の人達のためになっていると信じて疑わないんです。要するにとても純粋に善意で動いているんですわ。
そして皆さん、妙に晴れがましい表情なんだけど、それがどこか気持ち悪い表情でもあるんですよね。あれって不思議。
何故か軽い高揚感も常に醸し出したりしていて、、、日々達成感を感じることが出来るみたいですから、当たり前かも。

この宗教的なやり方って、上手くいっているときはいいんだけど、洗脳されすぎている人が何かのきっかけでつまづくと、取り返しのつかない事態に発展することがままあるんですよね。

小生の知るところにも経営コンサルタントの人にお願いしている歯科医院がありますが、
上手く使いこなしているところと、完全にやられちゃっているところの2通り、、、。
で、完全にやられちゃっているところほど聞く耳持たないからタチが悪いんですわ。
Powered by . / Template by sukechan.